次は、膝痛、股関節痛について見ていきましょう。膝や股関節の痛みがあると、歩行が辛くなりますし、特に階段の昇降などで痛みを感じることが多いと思います。歩くと痛みが出るからと、運動不足になりがちなのもこの症状です。かつて、これらは安静が最も良い治療法だと考えられていました。しかし、最新の治療では「安静でいることで筋肉が衰えてしまい、症状を悪化させる可能性がある」と考えられているそうです。体を動かなさいでじっとしているよりも、適度な運動が、膝や股関節を支える筋肉の衰えを防いでくれるとも言えます。

これらの痛みは、膝や股関節の軟骨が擦り減っているために痛む、と考えるかもしれません。しかし実際は、軟骨自体に神経はありません。例え軟骨が潰れていたとしても、軟骨自体が痛みを発することはないのです。主な原因としては、慢性痛です。この場合は、脳が痛みを覚えてしまっているために、何かの動作などとセットで引き起こされてしまっているのです。

人は歩く時に、手と足を交互に振って歩いています。右手が出る時には左足。左手が出る時には左足と、無意識に行っていると思います。しかしこの動作、実は膝や股関節をはじめとする、体全体に負荷がかかっているのです。普段の生活を全て変えるのは難しいですが、セルフケアのひとつとして、試しに反対に手足を動かしてみるのも手でしょう。実際にやってみると、痛みが軽減していると感じられるかもしれません。この動作を繰り返すことで「歩くことは痛みを感じないことだ」と脳に記憶させることができます。もちろん実際に痛みが出ている時に無理して行ってはいけませんが、これらの痛みが慢性痛だった場合は、効果を発揮するかもしれません。

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